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 思ったよりデュラ見たい人も残ってたなーということで(脈絡ねえなオイ)罪歌ネタの続き書いてみましたー。尻切れトンボなのは気にしないでほんと。久々すぎてよくわからないことになった。

あとD+Sでランキング41位に入ってましたどんどんぱふー。皆様のおかげです感謝感謝!…また荒らしとか晒しとかでないといいなー。

web拍手は思ったよりみなさんいいともー!って言っていただけましたね。正直2つめの選択肢に集中すると思ってた←
そして4番目はだれかネタで押してくれるかと(ry
まあこれは二重投票できないしね。懸命といえば懸命ですが。

更新希望調査の方のアンケートは・・・とりあえず、絵師無双ですねわかります。暁兎さんが倒せない・・・!
9割以上が絵師希望ですねびっくり。愛されてるうちの子は幸せですね。
そしてRKRNがダントツ、クロスは大体似たり寄ったりな感じですかね?
RKRN→クロス→RKRN→クロス・・・って更新していけばいい感じなんでしょうか。まあ、まずネタおりてこーい、って話なのですけど。

 
 
 
暁兎の瞳の色が罪歌の赤に染まったのを見届けて、臨也は高らかに笑い声を上げた。
 
残念だね。残念だったねえ!君の大切なオンナノコは罪歌のお人形になっちゃったよシズちゃん!
 
彼は嬉しくて楽しくて愛しくて可笑しくて仕方がなかった。
 
「ああ、ああ、可愛そうな暁兎ちゃん。もしも君があの化け物に関わっていなかったら、こんなことにはならなかったのかもしれないのにね!」
 
心にもないことを言って、そして己の天敵を嘲笑い続ける。
同じことをあの人外に言っったら、アレはどれだけ傷つくのだろうか。ショックを受けるのだろうか。
 
――ああ、それはなんて素晴らしい!
 
物理的手段では到底碌な傷をつけられない化け物にダメージをくらわせる手段を臨也に与えてくれる人間に感謝した。
そして改めて思う。ああ、なんて人間は愚かで、無様で、醜悪で、それでいて愛おしい!
 
すでに彼は頭の中で、罪歌の一人となった暁兎をどう使って静雄を傷つけるかの算段を立て始めていた。
一応暁兎の動きに気を配っているが、たかが10歳前後の少女、警戒するには到底値しない。
 
だから、彼は見ていなかった。
俯いた彼女の瞳を、見ていなかった。
 
ふらり、と暁兎の体が揺らいだ。
 
から黒へ。(それはさながら酸化されていく血のように)
黒からへ。(それはさながら闇が月明かりで染められた夜空と化すように)
からへ。(それはさながら海と空との境界を見つけるように)
からへ。(それはさながら         )
 
くる、くる、くるくるり。
テレビの画面が切り替わるように。
色は変わり代わり替わり換えられて。
 
彼女は視線を僅かに上げ、臨也の姿をその視界に収め、目を細めた。
蒼氷(アイスブルー)の瞳でもって、まさに氷の如き絶対零度の視線をもって、その姿を捕えた。
 
 
そして―――が、顕現する。
 
 
 
「―――け」
「おやおや、罪歌のお出ましかい――なんだ、色が……?」
「跪け。平伏せ。地べたに這いつくばれ。誰に許可を得て俺の玩具に手を出した」
「な、」
 
少女が音を紡ぐとともに蒼い燐光が舞い、ふわりと溶けて消えた。
続く言葉は口から零れることがないまま、言われるがままに圧されるがままに体は勝手に地面へと縛られた。
わけのわからない展開、そして現在の屈辱的な状態臨也は唇を噛んだ。
 
(なんだ。なにが起こっている?)
 
改めて目の前の少女を見る。外見はほとんど変わりはなくとも、瞳の色と、放つ雰囲気が全く異なる。
見られているのに気付いた少女は、ニィッと唇を吊り上げ、躊躇うことなく臨也の頭に足を振り下ろした。
 
「人のモノとっちゃいけませーん、ってちっちゃいころに習わなかったのかァ?しかもよりにもよって今の俺のお気にいりなんですけどー?レアなんだぜ?いわゆる隠しキャラ的なー。なのになに勝手に手ェ出してんの意味わかんね。そんなことされたら価値下がるだろ?選択肢が狭まるだろ?つまりは俺の楽しみが減るだろ?はは、はいギルティ。有罪決定。お前なに人の楽しみ奪おうとしてんの?馬鹿なの?死ぬの?いや別に殺してもいいんだけどね?それはそれでまた分岐が増えて楽しそうだ――ああ、でももうその可能性は見たんだっけ。なんだ、お前殺す価値もねーな。えーっと、何の話だったっけ?そうそう、お前が勝手にコレに手を出したって話だ」
 
全く身動きの取れない臨也を容赦なく何度も何度も足で踏みつけながら、それでいてどうでもよさそうに暁兎は、いや暁兎の姿をしたナニカは言った。
 
「次同じようなことやったら消すぞ。お前の可能性はもう十二分に見た。用済みなんだから」
「ぐ…っなに、君、Sだったわけ……?それとも多重人格…ああ、今じゃ統合失調症って言うんだっけ…?つまり君は多大なストレスを受けるようななにかが過去にあっ」
「よく回る口だな。口から生まれたってお前のためにある言葉じゃね?ってかねーよ、二重人格とか。残念だったな?調べるだけ調べたらいい。お前が期待してるようなもんはでてこねーし」
「ふ、強がりを…」
「や、強がりとかねーし…これだから頭がカワイソウな奴は」
 
はーやれやれ、とわざとらしくため息をついて、さっさと少女は臨也に背を向けた。
 
「なに、逃げるわけ?ああ、どうやってるかは分からないけど、もしかしてこの拘束のタイムリミットが迫ってるんだ?」
「いや、違うから。ていうかもーやだ。お前うざい。話すのめんどい。喋るな息するな吸ってる酸素に土下座して詫びろ。貴重な酸素を消費してごめんなさいって。あーもう外してやろうかと思ったけどいいや、朝までそのまま這いつくばってろ。運が良ければ死ぬだろ」
「…それ、普通は逆じゃないの」
「あってるだろ?運が良ければお前が死んで世界の平和に貢献するわけだ」
「ほんと…ずいぶん、性格違うね暁兎ちゃん」
「俺は暁兎じゃねーってわかってるくせによく言うわ。じゃあな折原臨也。いい感じに薄汚れて男前になってんぜ。感謝しろよ」
 
ひらりともう後ろ手に手を振って、今度は足を止めることなく少女は廃工場を後にした。
残されたのは、立ち上がることもできない情報屋がひとり。
数多の恨みを買っている情報屋だ、もし今の状況が誰かに知れたらどうなるかわかったものじゃない。
 
しかし世界にとっては残念なことに―――翌日の池袋でも、情報屋の姿は確認されたそうだとさ。

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