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なんとなく思いついただけのデュラ小話。特に面白みはない。
主人公の名前は適当です。


ていうか実習のレポートまじでないわー。
病棟ごとの機能と役割及び医療消費者側から見た意義ってナニ^q^
それぞれ10行ずつってそんなに語ることないよ。そして枚数7枚ってないよ。
放射線科とか検査部の意義とかほんと何を書けばよかったんだろうね。未だによくわかってません。だって2~3行ならまだしも10行も書けないw
ちなみに一枚あたり一時間から一時間半くらいは最低でもかかったんだぜ。
なにこのいじめ。

あと前回の記事の拍手ありがとです。
でもあれって更新頑張れってことなのか、それとも臨也いじめが見たいのか、ワタシヨクワカラナイヨ^q^



「あ」
「ほえ?わ、平和島くんじゃないですかー」

にぱーっと毒気の無い笑みを浮かべる目の前の女にどうしていいか分からず、静雄はなんとなく引け腰になる。
その女の名は九 散葉(いちじく ちるは)。
平和島静雄の高校時代の同窓であり、―――折原臨也の、恋人だった。


「いやー、それにしても本当に久々ですねっ!あ、でも平和島くんてば私のこと覚えてます?覚えるどころか知らないかも?むむむ、私の一方通行な面識なのですかねー?」
「…知ってる。九だろ」
「はう!?まさかの展開!」

でも覚えててもらえてうれしいですーとにへらと女は笑う。

高校を卒業して以来全く接点のなかった彼女は、静雄に怯えることなく接してくる貴重な人間の一人だった。
…とはいえ、接する機会なんてほとんどなくて、三年のとき同じクラスになって、プリントを渡したり連絡を回したりしてくる際にいたって自然体のまま近づいてきた少女のことを静雄がなんとなく一方的に覚えていたというだけなのだが。

だが、静雄がその頃抱きかけた淡い想いは確固とした形を持つことはなかった。
形になる前に、知ってしまったからだ。
少女が、折原臨也と付き合っていると。

「なあ、」
「なんですかー平和島くん」
「お前、なんで臨也なんかと付き合って――…まだ、付き合ってんのか?」
「んん、そういう関係のはずなのです」

照れくさそうに微笑む女を何故か見ていられなくて、目をそらす。逸らした先に真新しい自動販売機が見えた。(そういや最近この辺の自販機を臨也に投げた気がする)

臨也と付き合ってると知ったときの当初は、もしかするとこいつがこうして怯えないのは臨也がなにか手を回して仕組んで嵌めようとしているんじゃないかとか、そんな馬鹿なことを考えたこともあった。馬鹿な、と自分でも思うくらいだ。当然ながら、そんなことはなかった。

彼女は、臨也の信者じゃなかった。騙されているわけでもなかった。なのに、臨也が好きだと言う。あの最悪最低のノミ蟲を。

静雄には、理解できなかった。
だったら、なんで俺じゃあだめなんだろう
そして、今も、彼女は臨也の傍にいるのだと、言う。

「――あいつは、」

零れた言葉は無意識だった。

「人を騙していいように手の平の上で転がして人の大事なモン壊して好き勝手引っ掻き回して全部滅茶苦茶にして途方にくれているやつを面白そうに上から見物して嘲笑うような、人間として最悪の奴だ」

視線は逸らしたまま、女の顔は見ない。見ることができない。

「そんな、最低の奴だ」
――でも、そんなことをその「最低の奴」の恋人である女に言うような俺が、もっと。

「やだな平和島くんってば!だからいいんじゃないですか!」

・・・・・・

・・・・・・

・・・・・・

は?


「もうアレなんですよね!人としてありとあらゆる意味でダメすぎてもうむしろ愛しいっていうか!むしろダメだからこそ愛しいというか!絶対“人間失格”って臨也くんのためにあるような言葉ですようきゅんきゅんしちゃう!」
「お、おい、いちじ」
「こないだ『俺は人間を愛してるから人間も俺を愛するべきだよねえ』とか言い出したときにはもう悶えすぎて死ぬかと思いました!何そのストーカーの超理論みたいなっもうなんかダメすぎるときめく!」
「ちょ、」
「人間観察が趣味とか言うし、情報屋も趣味だとか言うし、つまるところ貴方はニートですかこのやろう!チャットではなんかネカマの痛いキャラ演じてるし、なんていうか、ダメ人間の見本というか、頂点っていうか。友達いないし」
「お」
「平和島くんってね、素敵だと思うんですよ。容姿も整ってるし優しいし強いしなんだかんだで女子供とかに酷いことしようとできないし。嘘ついたりとか裏切ったりとかできないタイプですよね、うん、すっごく人として素敵だと思うんです」

いきなり臨也についてのマシンガントークから一転して自分のことをベタ褒めされ、静雄は顔を赤く染めた。驚きのあまりか口は金魚のようにぱくぱくと動かされるだけで、まともに声が出せていない。

でも、と女は続けた。

「だからぶっちゃけ平和島くんってイケメンすぎて食指動かないんですよねー」

そんな彼女はだめんず・うぉーかー!
 

あ、私そろそろ行きますねー。それじゃ!と明るく別れを告げた女を、静雄はただ呆然と見送った。
一部始終を見ていた周囲の視線がおそるおそる喧嘩人形の様子を伺う。
そして、彼は。

「ッてめーら見てんじゃねえええええええ!!!!!!!」バキッ めきゃ ごがん!うわああああああッ!?

(え、なにその理不尽なキレ方。ダメダメじゃないですか)(どうしようなんかときめいた)(きゅん!)

*****
静雄→散葉→臨也な話ですが、臨也から矢印が散葉に向くと破局フラグが立って静雄ルートへの道が開けます。(なんだと)
だって余所様の臨也夢の臨也って大概夢主に対して普通にイケメンだから…いやたまに最低なうざやもいるけれども。
そんなわけでこの話での臨也もそれに則って本当に好きになった子には優しいし酷いところとか見せたくないしいい人っぽく取り繕います。取り繕うって言い方アレだけども。
でもそうなったら散葉ちゃんは笑顔で三行半を叩きつけるよ☆
「人としてダメじゃない臨也くんなんて!そんなのリモコンのないwiiと同じです!!」
「…ちなみにその心は」
「手元に置いてても意味がない!」
「(…ひでえ)」

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