睡眠は大事(キリッ
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かーにばる・ふぁんたずむ12話の重複デートのあとの話。捏造注意!
一応あらすじ書いとくので見たことない人でも読めなくはないと思う。
志貴…型月のFateとは別作品の主人公。つまりはこいつもハーレム持ち。
SN本編が終わったらぴくしぶにも投稿したいなー
ていうかギャグ楽しいよギャグ。シリアス書くのも好きだけどやっぱいいわー
ちなみに下のだれかとお話希望の記事は金曜なったら消します。
うん、まあ反応ないかなっていうのは薄々気づいてた。
一応あらすじ書いとくので見たことない人でも読めなくはないと思う。
志貴…型月のFateとは別作品の主人公。つまりはこいつもハーレム持ち。
SN本編が終わったらぴくしぶにも投稿したいなー
ていうかギャグ楽しいよギャグ。シリアス書くのも好きだけどやっぱいいわー
ちなみに下のだれかとお話希望の記事は金曜なったら消します。
うん、まあ反応ないかなっていうのは薄々気づいてた。
―あらすじ―
あろうことかヒロイン達全員とのデートの約束を重複させ、その上バレないように全員とデートするという暴挙にでた士郎と志貴。
途中まではなんとか上手くいっていた(ような気がする)ものの、最終的に遊園地でバレてしまい、ヒロインたちにフルボッコにされた。
※本来なら琥珀さんの実験室に2人してふっとばされますが、まあそのまま遊園地で伸びてたということでひとつ。
すっかり屍と化した2人の耳に、ぱたぱたと軽い足音が響く。もしやまだ気が済まないヒロインのだれかが戻ってきたのかとおそるおそる顔を上げると、そこにはすごく美人ではないが、普通に可愛い少女がいた。
少女を見て士郎は目を見開き、志貴はそこらにも心配してくれる優しい人もいるもんなんだなあとちょっと感動していた。
間近に来てしゃがみこんだ少女はじっと2人の様子を見ると、すいと宙に指を奔らせた。
1100001 1100100 1100100 1011111 1110010 1100101 1100111 1100101 1101110
蒼い数字が宙に浮かんだかと思うと、きらきらと光が士郎と志貴に降り注ぐ。その光はどこかあたたかさと心地よさを感じさせた。
「一気に治してもいいけど、抵抗力とか回復力とかおちたりとか、逆に疲れたりするかもしれないから。完全に治るまで少し時間かかると思う」
つまり、この光は治療魔術らしい。言われてみれば確かに徐々に癒されているのが分かる。
わー助かったーと呑気に喜んでいる志貴とは対照的に、士郎は少し気まずげに口を開いた。
「真白は……その、怒って、ないのか?」
「んー…」
士郎が口に出した名前を聞いて志貴は思わず噴き出しかけた。ちょ、士郎くんその名前デート相手の中にあった名前じゃ―――ヤバイ殺ラレル。士郎くんが。
志貴はスプラッタを覚悟して身構えたが、いっこうに士郎の悲鳴は聞こえてこない。逸らしていた目を改めて少女に向けると、彼女は困ったような顔をしているものの、怒りのオーラは一切纏っていなかった。
「私は、…そりゃ、その、一緒にお出かけできなかったの、寂しいけど」
もともとセラフでバグデータとして生まれた真白は当然ながら、外で遊んだ経験などほぼ皆無だ。それに、恋を通り越してもはや愛していると言っても過言ではない"えみやしろう"と一緒にいる時間も真白は好ましく思っている。
二重の意味でとても楽しみにしていたデートではあったが、彼女にとって一番優先すべきは"えみやしろうのしあわせ"であるので、別に彼が望むなら彼女のことは優先されなくても構わないのであって。
ていうか自分の正体発覚であわやアイデンティティ崩壊の危機ってときに、親友と思慕を向けていたサーヴァントが保健室でにゃんにゃんしちゃってたの目撃した真白である。ぶっちゃけ他の女の子とデートの約束してたくらいで沸点に抵触することはなかった。真白ちゃんてばマジ菩薩。
「セイバーさん達にちゃんと謝らなきゃだめだよ。それに、ちゃんと好きなひと一筋じゃないと、好きなひとに嫌われちゃうよ」
それはとっても、かなしいとおもうの。
心なしかしょぼーんとしつつ話す真白から感じられるのは純粋に心配のみである。責めているのではなく、ただただ士郎のことを案じている。
「士郎がだれかを傷つけるのも見たくないし、士郎がだれかに傷つけられるのも見たくない。だから、今後はこういうことはしてほしくないな」
はい、治療終わった。
言って真白がにこっと笑顔を浮かべたと同時に光のエフェクトが姿を消す。フルボッコにされた名残が綺麗になくなった志貴と士郎はその治療のレベルの高さに内心驚いた。ついでに服とかも直ってるんですがこれ一体どういう仕組みなんですか本当に。
「あ、ありがとうな、真白」
「俺からもありがとう。死ぬかと思ったよ」
「ううん。士郎の力になれたなら、よかった」
ほわほわ笑ってる真白の周りにお花が飛んでいるように見えるんだけど気のせいかな。
安心しろ俺にも見えてるから。
エロゲ主人公同士通じるものがあるのかアイコンタクトでの会話。なんだろうこのお花畑。幻覚?ああそいえばなんかあははうふふと笑い声が聞こえるような気も―――ここが理想郷か。
……うん、幻覚と幻聴である。
「私は士郎のこと、大好きだから。士郎が幸せになれるお手伝いできたら、すごく嬉しい。それだけで、幸せなんだ」
ふんわりと愛しそうにはにかんだ笑顔でそんなことを言われて、思わず士郎は胸がきゅんとした。ついでに二人の様子を見ていた志貴もときめいた。
顔とかスタイルとか辛い過去とか、彼らのヒロインはそういった点で文句のつけようもないが、何故か皆そろって恐ろしく戦闘能力が高い。なにかこちらがやらかしてもやらかさなくても理不尽な暴力にさらされることはもはや日常である。
ラスボス=ヒロイン?常識です。主人公よりヒロインが強い?当然です。
そんな毎日の中、ついに、ついに見つけたのだ!
この健気さ!こちらのことを慮る優しさ!思わず駆け寄って守ってあげなくちゃいけない雰囲気!
そう、彼女こそが、彼女こそが俺が求めていたヒロインなんだ―――!
「真白!俺、やっとわかった。この気持ちは間違いなんかじゃない!俺は真白のことがすぶふぉっ」
「士郎くん!!?」
ずぱんとあってはならない音を出して士郎の頭に命中し、一撃で昏倒させた物体。果たしてその正体は――――!
「……ネギ?」
ネギである。だがしかしただのネギと侮るなかれ。緑と白の境目がくっきりと分かれており、白い部分が長く、かたく、しまっているネギの中でも選び抜かれた極上のネギ(強化済)である。
「え、ええと……」
「ああ、すまない。手がうっかり滑ってしまってな」
背後からかけられた声に志貴が振り返ると、すごくイイ笑顔を浮かべた、白い髪に浅黒い肌のガチムキがいた。ぶっちゃけアーチャーである。執事な方。
あんまりにも爽やかに言い切られたので志貴は一瞬信じかけたが、士郎を見て、なぜか折れてすらいない無傷のネギを見て、また士郎を見て、思わずツッコミを入れた。主人公の性なのかそうなのか。
「いやいやいや、どう考えても手が滑ったってレベルじゃないでしょうコレ!?」
「手が滑ったんだ」
「いやだからどう考えても狙っ」
「手が滑ったんだ」
「明らかにネギがおかし」
「手が、滑ったんだ」
目 が 笑 っ て ね え
志貴はここでツッコむのを諦めた。深入りするとDEAD ENDであることを悟ったらしい。さすが型月主人公、日常に命の危機が常に同居しているだけのことはある。
その間にもアーチャーは士郎の首ねっこを掴み、ずるずると引きずりだした。え、ちょ、と声をかけるにかけられない志貴に向かって、アーチャーは無駄にニヒルに口元を吊り上げ、小声で囁いた。
「なあに、ちょっとばかり記憶を失ってもらうだけだから気にするな。問題ない」
問題ありまくるうううううう!!?
――でも言えないっ、死にたくないんだもの!
心の中で志貴は士郎に合掌した。同志よ、君のことは忘れない―――多分。
「えっと、アーチャー?士郎どうしたの?」
こてりと不思議そうに訊くのは真白だった。どうやらネギが士郎にぶつかったという事実を把握できていないらしい。
実は彼女はこの中で唯一戦闘スキルを持ってなかったりする。見切りは初見では発動されないし、彼女はあくまでサポートが専門で戦闘は専門外である。宝具がチートである意味最強キャラだけど。
「よくわからんが、気を失ってしまったようだ。私が衛宮邸に運んでおくとしよう」
「?? 私、連れていこうか?」
「君の細い腕で男を運べるとでも思っているのかね?このような些末事で聖杯(アレ)を使うのも馬鹿らしかろう。それに、今日の夕飯は君も準備に参加するのではなかったか?そろそろ準備にかからんとすることがなくなるぞ」
「う、むー……わかった。お願いするね、アーチャー」
(お願いしちゃらめええええええええええ!!)
「了解した、マスタ…ではないのだったな。……真白」
「……ん」
なんか甘酸っぱい雰囲気が漂っている気がするのに、アーチャーの左手に引きずられている士郎が明らかにおかしい。
そうこうしている間に話はまとまり、士郎はドナドナされていく。唯一の良心は純粋無垢であるが故にその事実に気付かない。
「ご冥福をお祈りします……」
「?」
その後、士郎がどうなったのかは、皆様の想像にお任せする。
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